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FM那覇 アイ・ネット・ラジオ  2022年6月18日放送分から

イムゲー協議会の多良川の砂川専務、請福酒造の漢那社長出演の1時間の動画と要約文を4つ

居酒屋文化の影響で30度の泡盛が食中酒として登場

 

居酒屋文化がドンドン沖縄に入ってきて、食中酒として定着

【砂川】43度から30度になったっていうのは、僕らがまだ幼稚園とか小学生ぐらいの時代だと思うんですけど、多分居酒屋文化がドンドン沖縄に入ってきて、外食する時の食中酒として定着してきて度数が下がってったのかなっていうのはありますね。やっぱり古酒にするには43度と度数が高い方が美味しくはなりますが、食中酒として飲むにはちょっときついですよね。泡盛業界の産業として違う花が咲いてきた時代背景になってくるのかなと思いますね。

水で半分に割ったら、食中酒の日本酒やワインと同じ15度に

【漢那】おそらく30度を水で半分に割ったら食中に飲まれる日本酒とワインとかと同じ15度なるので、わかりやすくて30度なんじゃないかなとは思ってますけどね。

焼酎が25度っていうのは焼酎は結構ロックで飲む場合も多いですし直接温めたりする場合もあるので20度とか25度が多いんですけど、20度をきると長期保存性が微妙になるのでだからだいたい20度とか25度近辺で焼酎を作るのが多かったんじゃないかなと。焼酎は基本的に焼酎単体っていうより日本酒を作れないから焼酎作ってますし、日本酒のように飲もうとするのが焼酎なんです。だから熱燗にしたりとかロックにしたりするんですね。

【砂川】九州の焼酎メーカーさんって冬の間は日本酒作ってたりしますからね。

熊本の酒造メーカーさんは、米焼酎作って日本酒作ってとかですもんね。

【漢那】鹿児島はお米が作れないから日本酒が作れないので芋焼酎で日本酒みたいに飲もうとするのがやっぱり根底にはあるんですよ 。

日本酒と泡盛は根本的に似てるけど、出発点が違う

 

 ―― 日本酒と焼酎の飲み方ってたしかに共通する部分って多いですよね。燗で温めるようなイメージもそうですし焼酎の場合でしたら九州の方特にあの、生(き)ストレートでっていう言い方される方もいるんですが、結果日本酒も同じようなパターンなので

日本酒や焼酎と違って温めて呑む文化のない泡盛

【漢那】泡盛にはそういうところがないので、だからおそらく30度とかっていうのが一般的なのは水割りにするためなんじゃないかな?と思いますけどね。

【砂川】でも43度をちぶぐゎ~※1で飲んだら美味しいですよね。ちっちゃいこのちぶぐゎ~で飲むと。古酒の43度をちぶぐゎ~でちびっとしたためるぐらいだったら

 

【漢那】だからこの蒸留した一番酒はもともと量が少ないのでちぶぐゎ~で飲むのが正式なスタイルだと思います。逆に二番酒三番酒は量が多いので度数も薄いですからそのまま飲んだり水割りにしたりとか多分してたんじゃないですかね。

 ―― 今回4月の企画を通して、この期間中いろんなタイプのお酒泡盛を少し勉強がてらいただくようにはしてたんですね。古酒のストレートで飲んだ時のあの香り立ちとロックに変遷かけた時のやわらかいこの流れっていいますかこの感覚ってものすごいクオリティだなと思ったんです正直。これって30度のお酒で同じような表現はできるのかな?って、ちょっと似たパターンで試してみるとなんかこうフィーリングが違うというか。このあたりはやっぱりこの43度が持ちうる強さという部分ですか?

43度の泡盛と30度の泡盛の楽しみ方

【漢那】アルコール度数が強いといろんな旨みの成分や香りをアルコールが閉じ込めるんですよ。アルコールっていうのはいろんなものを溶かし込む能力があるので、逆にいったら30度にするとアルコールが少ないので溶かし込む香りも少ない、少量で香りとかを味わうんだったらやっぱり43度。さらに古酒になったものがもちろんいいと思います。ただ長時間みんなで飲もうと思ったら、やはり今の30度みたいに水割りにして飲む方が飲みやすいんです。香りとかもある程度抑えられるので長く飲める。

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ライフスタイルによって飲み方も変わってきて

 

硬水と軟水、多様性

【砂川】最初、泡盛を30度に加水する時の水は硬水、硬いお水だったんですが、それを軟水にしたっていうのが請福酒造さんなんです。多分あれが画期的だったんじゃないですか。今は、他の酒造所もみんなやってますけどね。

 ―― 漢那さん軟水を用いてというコンセプトとはどういうアイディアから生まれたものなんですか?

 

【漢那】石垣島は、軟水も硬水も両方あるんですよ。沖縄の中で唯一水が豊富なのは北部と石垣島なんですよ。沖縄の稲作の半分は大昔から石垣島で作られています。沖縄で一番高い山が石垣島にあります。だから伏流水もあれば地下水も両方あるので、硬水も軟水もどちらの水もあるので両方使ってみようっていうのがもともとです。

うちの父親の代の話なので、もうどういう風にやったかとか僕もちょっとわからないんですけど。まーいろいろ作りながら試しながらやってったんじゃないですかね多分。

 

 ―― 硬水と軟水、実際味の表現としては比べてみるとやっぱ違いは?

 

【漢那  砂川】全然違います!

 

【漢那 】ただどっちがいいかっていうわけではないんですよ。結局飲み方とかライフスタイルとかによっても変わってきます。

【砂川】時代の変遷によってこのライフスタイルが変化するって先ほど漢那さんもおっしゃってましたけどライフスタイルが変化すると味覚も変化してくるので味覚の変化に対応する企業じゃないと厳しい時代になってきたなあと思いますけどね

大衆居酒屋の洋酒から泡盛への転換

前回の4月の放送でも出ましたが、平成元年ぐらいから大衆居酒屋での泡盛の台頭というところと、このあたりからお店での取り扱いとしても、洋酒から泡盛のラベルに転換をかける店舗さんも非常に数多く出てきた印象がありますが、各メーカーさんとしても一つのチャンスっていいますか転換のイメージがあったと思うんですけど、大人になって業務に携わるなかでの変化というのはやっぱり明らかに違っていたんだなあという実感はありますか?

【砂川】そうですね。うちの祖父とかは普通にウイスキーのボトルとかめっちゃ部屋にありました。

 

 ―― あーもう完全に洋酒世代

99%の飲食店に泡盛が置いてある時代

【砂川】うちのオヤジ世代とか僕ら世代になってくるとほぼ沖縄県内でいったら99%泡盛入っているんじゃないですかね。置いてない飲食店さんっていうのは探すのが難しいぐらいにひと昔前までは、そうなってたのかなあっていうのはその変遷があったのかなとは思いますけどね

 

【漢那】僕もほぼ同じですけど明確にこう変わったっていうのは多分なかったと思います。段々段々と時代の変化に合わせて僕らの会社もやってきているので、まー明確ってわけじゃないですけど今から振り返ったら、あーそういう時代だったんだなあとは思いますね。

 

 ―― 沖縄の場合はサミットがあったり、テレビドラマの沖縄ロケーションでの採用といういろんなトピックがあるなかで瞬間的なひとつのムーブメントみたいなものがあったと思うんですけど、そのなか観光入客数とかいろんないい意味での伸び率に対して泡盛の実際の需要、推移についての苦境という意味合いで前回砂川さんから提言があったと思うんですがこのあたりあらためてちょっと解説お願いしたいと思うんですけれど

 

都会化と同時にここ10年間で酒屋・居酒屋での焼酎への転換期

【砂川】すべての要因とは思わないですけど沖縄県がドンドンドンドン都会化していく、あとネット社会になっていくことで利便性が高まっていくと、変な意味で泡盛じゃなくてもいいよねってのがこの10年20年の歩みかなあっと感じますね。つい10年前まで芋焼酎を扱っている酒店さん居酒屋さんって数える程度だったんですよ。今でいうと逆に置いてない店舗がないぐらい増えてきてますよね。一気に転換期が来たーっていうよりはじわじわと変化しているなと思いますね。で、なぜそうなったのかってのは根っこな答えは僕らも持ち合わせていないんですけど、ただ市場のニーズが変わってきているのにいつまでも同じことをやってたなあってのは自戒を込めて反省すべきところかなとは思いますけどね。

居酒屋文化とうちなんちゅの暮らし2/4

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